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羽田空港液状化対策 ずさん工事にウソ報告

2016年5月7日 5:47
羽田空港液状化対策 ずさん工事にウソ報告

 羽田空港の滑走路の液状化対策の工事を請け負った東亜建設工業が、ずさんな工事をした上、国にうその報告をしていたことがわかった。

 工事を請け負った東亜建設工業によると、羽田空港C滑走路が大地震で液状化するのを防ぐための地盤工事を行っていたが、地中の障害物が原因で強度を高める薬液を予定の5%程度しか注入できなかった上、当時の東京支店長で現在の常務執行役員らが国に提出する報告書のデータを改ざんするよう指示し、予定通り工事したよう見せかけるうその報告を行っていた。

 国土交通省は「C滑走路の一部分は地盤強化ができておらず、大地震で液状化する可能性はある。工事はやり直しが必要」としている。

 常務執行役員は、「失敗すると次の工事が受注できない。プレッシャーで魔が差した」と話しているということで、松尾正臣社長は、近く辞任する意向を示した。