ロシアが極東で建設を進めている新しい宇宙基地で２８日、初めてロケットが打ち上げられた。

　３つの人工衛星を載せたロケットは２８日、極東アムール州のボストーチヌイ宇宙基地から打ち上げられた。ボストーチヌイ宇宙基地は、ロシアが新たな宇宙開発の拠点として４年前から建設を進めている。当初、打ち上げは２７日の予定だったが、直前で技術的な問題が発生し、１日延期されていた。

　現地で見守ったプーチン大統領は、「ロシアの宇宙航空学の発展にとって非常に重要で、目覚ましい一歩だ」とコメントした。

　現在、ロシアは隣のカザフスタンの基地からロケットを打ち上げているが、今後は国内で最新の基地を運用することで、宇宙大国としての存在感を世界にアピールする狙いがあるとみられる。