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ゴミ置き場・収集車…災害ゴミの処理に課題

2016年4月28日 23:32
ゴミ置き場・収集車…災害ゴミの処理に課題

 地震の発生から2週間。現地を訪ねてみると、震度7の揺れに2度も襲われた熊本・益城町では、倒壊した住宅がそのままになっていた。生活を立て直す上では、災害ゴミの処理も大きな課題となっている。

 28日、被災地をまわると、通りのいたるところに災害ゴミの山ができていた。

 マンションの清掃に来た業者「ずっとですね、この通りみんな。(Q:なぜゴミがたまってる?)追いつかんのでしょうね、回収が」

 収集車が来ないため、災害ゴミがたまる一方だという。熊本市の担当者に聞くと-。

 東部クリーンセンター・飯冨三好副主任「(Q:ゴミ収集車が追いつかない?)そうですね。大きいところになりますと30メートルぐらいゴミの列が出ているようなところに10台、20台と清掃車(収集車)を入れないといけないということになると、1日かかっても1か所、2か所しか(ゴミを)収集できないということになる」

 そのため、収集車の応援を頼んでいるという。熊本市の東部では普段、収集車18台でゴミを回収している。しかし、とても足りないため、ほかの自治体からの応援を含め70台態勢で作業を進めている。それでも、すべてを回収するのがいつになるか、めどは立っていないという。

 その収集車があつまる災害ゴミの仮置き場では、うずたかくゴミが積まれていた。実は、熊本市では2つあるゴミ焼却施設のうち1つが地震の影響で破損し、焼却ができない状態にある。そのため、運び込まれる災害ゴミを仮置き場に置いているが、この仮置き場も、3分の1がすでにゴミで埋まっているという。

 焼却工場の早期再開が待たれる。