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がん治療前に凍結…「卵巣バンク」設立発表

2016年4月27日 22:35
がん治療前に凍結…「卵巣バンク」設立発表

 がんの治療によって妊娠が難しくなる患者を支えようと、宮城県仙台市の医療法人が、治療前に卵巣を凍結して保存しておく「卵巣バンク」を設立すると発表した。

 卵巣バンクを設立するのは、仙台市の医療法人社団「レディースクリニック京野」。放射線や抗がん剤などのがん治療では、患者は卵巣の機能が損なわれ、妊娠が難しくなる可能性がある。このため、患者の卵巣を治療前に摘出し、治療を終えてから体内へ戻すことによって妊娠の可能性を残すことが研究されている。

 設立される「卵巣バンク」は、卵巣を摘出、移植できる医療機関とネットワークをつくり、37歳以下の患者を対象に、卵巣を凍結する予定で、今後、日本産科婦人科学会から承認を得てから、実施したいとしている。