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五輪新エンブレム作者、喜び語る

2016年4月25日 17:58
五輪新エンブレム作者、喜び語る

 2020年東京オリンピック・パラリンピックの新エンブレムがついに決まった。最終候補4作品から選ばれたのは、市松模様をモチーフにしたA案だった。

 作者の野老朝雄さんは、「驚きで頭の中が真っ白」と喜びを表している。

 宮田亮平委員長「この作品が過半数以上の13票を獲得し採用作品に決定いたしました。(理事会でも)満場一致でご承認を頂きました」

 選ばれたA案の「組市松紋」は、「市松模様」をモチーフにしたチェックのデザインを日本伝統の藍色で描いた作品で、形の異なる四角形を組み合わせ「多様性と調和」のメッセージが込められている。

 約4万人から寄せられた意見の中には、A案について、「シンプルでよい」「『粋』を感じる」などの好意的な意見があった一方で、「華やかさに欠ける」との意見も多かったということだが、A案を選んだ理由について宮田委員長は、「今後、様々な展開をする際に藍色のベーシックな部分が生かされると感じた」と話した。

 また現時点で、A案のデザインに対し権利侵害を訴えている人はいないという。

 一方、A案をデザインしたアーティストの野老朝雄さんは、会見で喜びを語った。

 野老朝雄さん「そこに参画できてこの場にいることを非常に誇りに思っております。(デザインを)単色にしようと思ったのは、いさぎよい表現ができればと思いまして、その中でも夏に行われる大会で少し涼しげなものもよいのではと」

 野老さんには賞金100万円が贈られ、東京オリンピック・パラリンピックの開会式に招待されるという。