大塚家具の経営権をめぐる父と子の争いから約１年。大塚家具前会長の大塚勝久氏は、住宅やインテリアのプロ向けに家具の提案を行う「匠大塚デザインオフィス」をオープンすると発表した。

　大塚家具の前会長が２２日に日本橋にオープンするのは、インテリアコーディネーターやハウスメーカーなど、プロを対象に、家具の商談を行うための大規模な事務所。国内、海外の一流の家具や照明、カーテンなどを展示し、それらを基に客の予算や好みにあわせて素材や色を提案したり、生産する工場を決めていくビジネススタイルだという。

　また、夏には、大塚家具創業の地である埼玉県春日部市に、家具販売店を開店させることも明らかにした。大塚家具の一番大きな店舗の２倍近くの大型店となる。

　中価格帯を推し進める娘・久美子氏と、高級路線を貫く父・勝久氏。別々のスタイルでの販売競争となる。