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「タックスヘイブン」140人リストに波紋

2016年4月5日 13:20
「タックスヘイブン」140人リストに波紋

 世界各国のジャーナリストで作る「ICIJ」は3日、独自の調査で政治家など140人以上が脱税目的などで資金を隠す温床とされる「タックスヘイブン」を使って、巨額の金融取引を行っていたと発表し、波紋が広がっている。

 調査はパナマの法律事務所から流出した文書をもとに行われた。調査では、ロシアのプーチン大統領の側近らがタックスヘイブンを通して少なくとも2000億円に及ぶ取引を行っていたとしている。また、中国の習近平国家主席の親族のほか、ウクライナの大統領など現職や元国家指導者12人を含む140人以上の名前があがっている。

 発表に対しロシアの大統領報道官は4日、「具体性がなく、プーチン大統領を標的にしてロシアの政情不安を狙っている」と非難した。また、ロイター通信によると、フランス、アメリカなどの当局も捜査に乗り出すなど、影響が広がっている。