ギリシャから送還の移民202人、トルコに
シリアなどからの移民や難民がヨーロッパに殺到している問題。4日、ギリシャから送還された移民がトルコに到着し、難民流入を抑えるための具体的措置が始まった。
AFP通信によると、4日は、移民らを乗せた3隻の船がギリシャのレスボス島などから対岸のトルコに到着し、計202人が送還されたという。
EU(=ヨーロッパ連合)とトルコは先月、ギリシャに密航した移民をトルコに送り返すことで合意。その代わり、EUは、送還した移民と同じ数だけ、すでにトルコ国内にいるシリア難民を受け入れることになっている。
この合意のもと、4日には、トルコを出発したシリア難民32人がドイツに到着した。
今年に入ってからギリシャに来る難民らの数は15万人を超え、航海の途中で300人以上が命を落としている。
新たに始まった措置で、危険な航海が抑えられることが期待されている。