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抗生物質処方量を3割減に~政府目標

2016年4月5日 13:04
抗生物質処方量を3割減に~政府目標

 抗生物質が効かない細菌が出現し多くの死者が出る恐れが国際的に指摘されている中、政府は、抗生物質を使う量を減らすなどの対策を打ち出した。

 塩崎厚労相「集中的に私どもとしては(抗生物質使用量の)削減をはかりたい」

 抗生物質を巡っては、使い過ぎなどが原因で肺炎球菌や大腸菌といった細菌が、体内で抗生物質に打ち勝つ「耐性」を持ってしまい、抗生物質が効かなくなる「耐性菌」が出現し死者が多数出る恐れがあることが国際的に問題となっている。

 WHO(=世界保健機関)が各国に対策を求めているが、政府は5日、2020年までに医師が処方する抗生物質を33%減らす目標を盛り込んだ対策を決定した。

 厚労省は、医師や患者に対し「医師は、患者が免疫で細菌を体から追い出せるような場合は、安易に抗生物質を処方しない」「患者もむやみに抗生物質を求めない」ことなどを呼びかける方針。