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通信障害の衛星ひとみ軌道上に2個の物体

2016年4月2日 3:17

 JAXA(=宇宙航空開発機構)は29日、通信障害が続いているX線天文衛星「ひとみ」の軌道上に、2個の物体があると発表した。

 X線天文衛星「ひとみ」は、26日の交信を最後に地球に正常な電波を発信できない状況が続いている。JAXAは「ひとみ」との交信を絶えず試みているが、これまでのところ、電波の受信に成功したのは4回のみで、正常なら10分程度の交信に対し、いずれも10秒程度の交信しかできていないため、「ひとみ」の現在の状態を把握できていないという。

 一方、JAXAは、岡山県にある望遠鏡で、「ひとみ」の軌道上に2個の物体があることを確認したと明らかにした。これらについてJAXAは、「ひとみ」によるものかどうか詳細は不明としているが、アメリカの宇宙機関は、「ひとみ」が5つに分解したとも伝えていて、「ひとみ」の破片である可能性も否定できない。