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女川原発と東通原発でケーブル不適切設置

2016年3月29日 18:58

 東北電力は、宮城県の女川原発と青森県の東通原発で、安全上重要なケーブル合わせて41本が不適切に設置されていたと発表した。

 不適切なケーブルの設置をめぐっては、去年、東京電力柏崎刈羽原発で発覚し、原子力規制委員会は全ての事業者に問題がないか調査するよう指示していた。東北電力は宮城県の女川原発と青森県の東通原発の原子炉建屋床下にあるケーブルの点検を行った結果、本来なら火災対策のために別々に敷く必要があるケーブル合わせて41本が、混在していたことがわかった。また、火災時に延焼を避けるために不燃性の板で区分けをする「分離板」といわれるものの損傷などが177枚見つかったという。

 東北電力は29日、原子力規制委員会に原因分析と再発防止策の報告を行った。原因については、ケーブルを敷設するときに確認ルールを定めていなかったためとみており、今後、ルールを明確化するとしている。不適切ケーブルの改善工事は女川原発では終了し、東通原発では現在、工事中だという。