アメリカ大統領選の候補者レースで、共和党で支持率トップの不動産王トランプ氏は、過激派組織「イスラム国」との戦いで核兵器を使用する可能性も排除しない考えを示した。

　これはトランプ氏が２２日、アメリカのメディア「ブルームバーグ」とのインタビューで答えたもの。「イスラム国」に対する軍事作戦で、核兵器を使用する可能性があるのかと問われ、トランプ氏は「あらゆる可能性を排除しない」と答えた。

　その上でトランプ氏は、「『イスラム国』に私の考えを知られたくない」、「アメリカが核兵器を使うかもしれないと思わせておきたい」と述べ、敵に予測されないことが戦略上重要だとの考えを強調した。

　ただ、これに先立つアメリカの新聞「ワシントンポスト」のインタビューでは、「核兵器を使用したくない」とも答えていて、発言に一貫性がないことも改めて示された形。