石破地方創生担当相が国会で法案の提案理由を説明する際、誤って去年、成立した改正内容を読み上げた問題について、内閣府の再発防止チームが事務方に「準備不足があった」などとする報告書をまとめた。

　石破地方創生担当相は１５日、衆議院の特別委員会で地域再生法改正案の提案理由を説明する際、誤って去年成立した改正法の提案理由を読み上げた。内閣府の「誤り事案再発防止チーム」がとりまとめた報告書によると、事務方が当日まで原稿を作成しておらず、準備不足があったほか、担当者が慌てて誤った原稿をメールで送ってしまい、石破地方創生担当相が読み上げるまで誰も原稿をチェックしなかったという。その上で再発防止策として、原稿を前日までに準備することをマニュアル化することや、複数の担当者による事前のチェックが必要だとしている。

　今回の読み間違いについては野党だけでなく与党幹部からも「あってはならないことだ」との厳しい声が出ており、内閣府の担当者は「組織として重く受け止めている」と話している。