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発電施設開発で…室町時代の遺跡破壊

2016年3月14日 16:08
発電施設開発で…室町時代の遺跡破壊

 愛知県瀬戸市の「海上の森」に隣接した土地に太陽光発電施設が設置されていた問題で、開発に伴い、室町時代の遺跡が壊されていたことが分かった。

 愛知県・大村秀章知事「見る限り、確信犯みたいなところがある気がしまして、悪意を持ってやっている。悪質ではないかと」

 壊されていたことが分かったのは、室町時代の「大平窯跡」。愛知県と瀬戸市がこれまでに行った調査で、窯の一部が削られ、露出しているのが確認されたほか、陶器の破片も見つかったという。

 瀬戸市によると、この窯跡は文化財保護法に基づき、開発の際に届け出が必要だが、太陽光発電施設を設置した名古屋市の建設業者は、「全く知らなかった」として届け出を行っていなかった。

 愛知県ではこの業者に対し、速やかに届け出を行うよう指示したほか、こうした事態になった経緯と再発防止策を提出するよう求めている。