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iPS細胞から“角膜細胞”初成功 阪大

2016年3月10日 16:07
iPS細胞から“角膜細胞”初成功 阪大

 大阪大学の研究グループが、ヒトのiPS細胞から目の角膜などのもとになる細胞を作ることに世界で初めて成功した。

 大阪大学の西田幸二教授らのグループによると、ヒトのiPS細胞を培養し、目の角膜や水晶体などを含む4層の細胞群を作製することに世界で初めて成功。これをもとに作った細胞シートを角膜の病気をもつウサギに移植したところ、改善効果が確認されたという。

 これまでは、失明につながるような角膜の病気には、移植手術などが行われていたが、拒絶反応やドナー不足などの問題があり、今回の研究が角膜など目の病気の新たな再生医療につながることが期待されている。

 西田教授らは、来年春までに臨床研究の実施を大学に申請。2年以内に患者への移植を目指すということ。