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訓練記録改ざん「第一航空」に事業改善命令

2016年3月4日 22:13
訓練記録改ざん「第一航空」に事業改善命令

 大阪の八尾空港を拠点に小型航空機などを運航している「第一航空」が、訓練の記録を改ざんするなどしていたとして、国土交通省が事業改善命令を出した。

 国交省によると、「第一航空」は去年8月、新機体の導入に向けた副操縦士養成の地上訓練で、9人の訓練生に対し航空法規や機体の操作手順の訓練をしていなかった。しかし、訓練記録を改ざんし訓練したように見せかけていたという。

 このうち3人はそのまま訓練を修了し、運航に携わっていたということで、国交省は、来月までに訓練体制を抜本的に見直すことなどを指示した。

 第一航空は、取材に対し「新機体の就航に間に合わせるため改ざんが起きてしまった」と話し、「安全管理体制の再構築について体制を抜本的に見直す」とコメントしている。

 また第一航空は去年8月、沖縄県の粟国空港で、着陸の際、滑走路を大きく外れてフェンスに衝突し、ケガ人を出す事故を起こしている。