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きょう「スーパーチューズデー」米大統領選

2016年3月1日 11:21
きょう「スーパーチューズデー」米大統領選

 アメリカ大統領選挙の候補者レースは日本時間1日夜、13の州で予備選や党員集会が行われる序盤のヤマ場「スーパーチューズデー」を迎える。共和党の不動産王・トランプ氏の集会会場から田口舞記者が伝える。

 ジョージア州の会場では、集会が始まっても長蛇の列が途切れず、中に入れない人が続出するなど、これまで3連勝のトランプ氏の人気を象徴していた。

 そのトランプ氏、「スーパーチューズデー」前日は予備選挙が行われる2つの州を回り、最後の支持を訴えた。

 トランプ氏「皆、投票してくれ。明日は大きな日になる。ジョージアで勝って勢いをつけたい」

 「スーパーチューズデー」には、大統領選の本戦でもカギとなる無党派層の多いマサチューセッツ州や、政治に関心が高く高学歴の人が多いバージニア州など重要な州が含まれる。事前の調査では、そのどちらでもトランプ氏がリードしている。これまでのトランプ氏の支持層は、生活に不満を持つ高卒以下や白人労働者が中心だったが、過激な発言を繰り返すトランプ氏への主張が幅広い層に浸透しつつあることを表している。

 一方の民主党は、黒人やヒスパニック系住民の多い南部を中心に、この層の支持が厚いクリントン前国務長官が多くの州でリードしている。

 クリントン氏「明日、私に投票してください。私は何があろうと、誰が共和党の候補になろうと、皆のためにがんばる」

 「スーパーチューズデー」では、割り当てられる代議員数は、まだ指名に必要な数には至らないが、民主党はクリントン氏、共和党はトランプ氏が候補の座に限りなく近づけるのか、大きな節目となる。