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シリア停戦発効から2日…双方が非難の応酬

2016年2月29日 11:12
シリア停戦発効から2日…双方が非難の応酬

 シリアで停戦が発効してから丸2日がたった。戦闘はおおむね沈静化しているが、反体制派の主要組織と政権側は、それぞれ相手側が停戦違反したと非難の応酬をしており、停戦が維持されるか予断を許さない状況が続いている。

 シリアでは27日午前0時に停戦が発効したが、反体制派の主要組織は28日、アサド政権側が停戦を破り、攻撃を行っていると非難。国連に対応を求めた。政権側が停戦の対象になっていないテロ組織に対して攻撃した可能性もあるが、反体制派の不信感は根強く、来月7日から再開される予定の和平協議にも影響をおよぼす恐れがある。

 一方、アサド政権を支援するロシアも28日、停戦発効後に9つの停戦違反があったとして反体制派側を非難した。

 こうした中、ロイター通信によると国連は28日、15万4000人のシリア国民に対し5日以内に支援物資を届ける計画があると明らかにした。国連は24時間態勢で停戦が守られているか監視を続けている。