×

初受賞の高畑充希「ずっと舞台に片思い」

2016年2月29日 21:31
初受賞の高畑充希「ずっと舞台に片思い」

 歌舞伎俳優の片岡仁左衛門(71)、女優の小池栄子(35)、高畑充希(24)らが29日、都内で行われた「第23回読売演劇大賞」の贈賞式に出席した。

 舞台「いやおうなしに」と「青い種子は太陽のなかにある」(「青」の作りは「円」)の演技が評価された高畑は、「杉村春子賞」に輝いた。
 ブロンズ像を受け取ると興奮を隠せない様子で、「賞をいただけるのが初めて。授賞式も初めて。ご褒美だなと思って飛び上がりました」とスピーチを切り出した。
 舞台女優になることは、子どもの頃からの夢だったという。
 「小さいころから舞台を見ることが大好きで、どうしても舞台に立ちたくて13歳の時にやっと舞台に立つことができた」と女優としての出発点を振り返り、「ずっと舞台に片思いしていた気がしたんですけど、このような賞をいただいて、ちょっとだけ(舞台の神様も)こっちを振り向いてくれたのかなと」と、舞台人として評価された喜びをかみ締めた。

 仁左衛門は、歌舞伎俳優で初めて「大賞=最優秀男優賞」を受賞した。
 「菅原伝授手習鑑」「新薄雪物語」「一條大蔵譚」の演技が評価されたことを喜び、「このような名誉ある賞をいただけて本当に私は幸せであります」と頬を緩めた。
 特に「菅原伝授〜」の菅丞相(菅原道真)役が受賞の決め手になったことは感慨深く、「父が残してくれた」と、父で十三代目片岡仁左衛門の当たり役を引き継げたことに、「親孝行ができたなと思います」と満足そうな表情。「やはり芸は死ぬまで。これからも一生懸命頑張ります」と力強い笑顔で語った。