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6歳未満の女児 脳死判定受け臓器提供へ

2016年2月24日 23:34

 東海地方の病院で、6歳未満の女の子が脳死と判定され、臓器が提供されることになった。

 日本臓器移植ネットワークによると、東海地方の病院にインフルエンザ脳症で入院していた6歳未満の女の子が、23日午後4時過ぎ、法的な脳死と判定されたという。

 心臓と膵臓(すいぞう)の提供は、医学的な理由で見合わせたが、肺は、岡山大学病院で10歳未満の男の子に、肝臓は、東京の国立成育医療研究センターで10歳未満の女の子に、腎臓は静岡県立総合病院で40歳代の男性に提供される予定。

 女の子の家族は主治医から臓器提供の機会があることを提示され、提供の決断をしたが、日本臓器移植ネットワークに対し、「突然の入院でとても辛く苦しい思いはあったが、何度も話し合い、今できる最善のことをしようと考えて提供を申し出た」と話しているという。

 インフルエンザ脳症による脳死での臓器提供は、死因が公表されている中では初めてのケースで、6歳未満の臓器提供は5人目。