×

呉市、海底に眠る「戦艦大和」の調査実施へ

2016年2月22日 19:54
呉市、海底に眠る「戦艦大和」の調査実施へ

 戦艦大和が建造された町、広島県呉市は新年度の事業として太平洋戦争で海底に沈んだ戦艦大和の調査の実施を発表した。

 太平洋戦争末期に撃沈され、今も海の底に眠る戦艦大和。その記憶を呼び覚まそうというプロジェクトが始まろうとしている。

 22日に開会した呉市議会で、小村和年市長は「戦艦大和のふるさと、呉のブランドの向上を目指し、戦艦大和の潜水調査等を実施します」と語った。

 事業費は8000万円。国の「地方創生加速化交付金」を活用するとしている。調査は、遠隔操作できる無人探査機を海底に沈めて撮影する。これまでに、テレビ番組のために撮影されたことはあるが、高性能のカメラでより鮮明な映像を目指す。大和ミュージアムの新たな目玉として公開する予定。来館者は早くも期待に胸を膨らませている。

 調査は早ければこの春にも始まる。71年、海の底に眠る戦艦大和のどんな姿が明らかになるのか。戦争を語り継ぐための新たな資料の発見が期待される。