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北が打ち上げ映像公開 笑顔の金第1書記も

2016年2月11日 12:09
北が打ち上げ映像公開 笑顔の金第1書記も

 北朝鮮の国営メディアは11日午前、人工衛星と称する長距離弾道ミサイルを7日に発射した際の映像を初めて放送した。

 映像では、発射台を覆うカバーが外れると、金正恩第1書記の父の金正日総書記を指す「光明星」と書かれたミサイルが姿を現す。その後、管制センターらしき場所で指示を出す金第1書記が映し出され、カウントダウンが始まる。

 カウントダウン後、ミサイルは炎を上げながら打ち上げられ、様々な角度からの様子が放送された。

 ナレーション「敬愛する金正恩第1書記の命令によって、(7日)午前9時、地球観測衛星・光明星4号が地球から大空に向かって飛び立ちました」

 その後、本体に取り付けられたカメラからの映像が流れる。

 ナレーション「朝鮮の膨大な国力が宇宙に届き、明るい光を放っています」

 本体から一部が切り離されると、笑みを浮かべる金第1書記の様子が流れたほか、軍人らしき人たちが打ち上げ成功を喜んで拍手をしたり、涙を流したりする様子が流れた。

 放送では「ミサイルの製造や組み立てなど発射に関するすべての工程が国産化された」とアピールしている。

 その後、金第1書記は平壌市内の金日成主席と金正日総書記の銅像の元を訪れ、「宇宙征服の成果を報告するため」として花を手向けて、打ち上げ成功を報告している。