安倍首相は４日夜、去年の自民党総裁選挙で出馬を模索した野田聖子前総務会長らと会談し、自民党の長期政権実現に向けて結束していくことで一致した。

　会合には、安倍首相や野田前総務会長のほか岸田外相ら初当選が同期の自民党議員が集まった。

　野田氏は、去年の自民党総裁選で安倍首相との対立軸を示そうと出馬を目指したものの断念した経緯があるが、会合では「幅の広さが自民党の強みだ」と、自らが出馬を目指したことに理解を求めた。これに対し、安倍首相も「そうだ」と応じたという。

　野田氏「私の方から聞いたのよね。『私のこと嫌い？』とか『怒っている？』とか。（安倍首相は）『全然』という感じで」

　また、「国民に望まれているのは長期安定政権だろう。そのために多少の齟齬（そご）があっても乗り越える力が必要だ」などとして、改めて結束していくことを確認したという。