イラク北部・クルド自治政府のバルザニ議長が２日、独立の是非を問う住民投票を実施する考えを示した。

　クルド自治政府のバルザニ議長は２日、「クルド人が将来を決めるべき時が来た」などと声明を出し、イラクからの独立の是非を問う住民投票を実施する考えを示した。ただ、「すぐに国家樹立を宣言するものではない」とも述べ、あくまでも住民の意思を確認することが目的だとしている。

　投票の時期は明言しなかったが、クルドのメディアは先月、バルザニ議長が今年１１月までに住民投票を行う意向を表明したと伝えていた。ただ、イラクの中央政府の反発は必至。クルド人部隊はイラクにおける過激派組織「イスラム国」との戦闘で主力を担っており、作戦への影響も懸念される。