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東洋ゴム性能偽装問題 地検特捜部が捜査へ

2016年2月3日 17:25
東洋ゴム性能偽装問題 地検特捜部が捜査へ

 「東洋ゴム工業」が免震ゴムの性能を偽装していた問題で2日、不正競争防止法違反の疑いで、子会社に対する告発状が大阪地検特捜部に提出された。

 この問題は、東洋ゴム工業が1996年から2015年までに製造・納品した免震ゴムのデータを、建築基準法で定められている性能評価基準に適合するよう意図的に改ざんしていたもので、出荷先は全国の病院や学校など154棟に及んでいる。2日、この問題で被害を受けた関西在住の関係者が、不正競争防止法違反の疑いで、製造・販売を担当していた子会社の「東洋ゴム化工品」に対する告発状を大阪地検特捜部に提出。これを受け、特捜部は捜査に乗り出す方針を固めた。

 一方、東洋ゴム工業は「現状を把握できていないので、コメントできない」としている。