アメリカ大統領選挙で各党の候補者を絞り込む「予備選挙」のスタートまで、あと２日。共和党で支持率トップの不動産王トランプ氏が、初戦の行われるアイオワ州に入った。

　共和党の不動産王・トランプ氏は３０日、アイオワ州の空港で来月１日の党員集会を前に、早速、支持者らにアピールした。

　トランプ氏「私はアイオワが大好きで友達も多い。ここに農場を買おうと思っていますが、売り出してませんか？」

　イスラム教徒の入国禁止など過激な発言が注目されるトランプ氏だが、最新の世論調査ではアイオワ州で依然、トップの座を守っている。

　共和党支持率（アイオワ州　１／２６－２９）
トランプ氏…２８％
クルーズ氏…２３％
ルビオ氏…１５％
（Ｄｅｓ　Ｍｏｉｎｅｓ　Ｒｅｇｉｓｔｅｒ／Ｂｌｏｏｍｂｅｒｇ　Ｐｏｌｉｔｉｃｓ　Ｐｏｌｌ）

　トランプ氏の支持者「（トランプ氏が）候補者の中で最も正直だ。このあたりの人はみな支持している」

　一方、民主党の支持率トップのクリントン氏は３０日、国務長官時代に私用のメールアドレスでやりとりした一部に、最高レベルの機密情報が含まれていた問題について、当時は機密扱いではなかったと釈明し、選挙戦への影響はないと主張した。

　クリントン氏「この問題は以前から出ていたので、（選挙への影響は）気にしていない」

　ただアイオワ州では、支持率２位のサンダース上院議員と接戦となっていて、この問題がクリントン氏にとって逆風になる可能性もある。

　民主党支持率（アイオワ州　１／２６－２９）
クリントン氏…４５％
サンダース氏…４２％
（Ｄｅｓ　Ｍｏｉｎｅｓ　Ｒｅｇｉｓｔｅｒ／Ｂｌｏｏｍｂｅｒｇ　Ｐｏｌｉｔｉｃｓ　Ｐｏｌｌ）