中国をにらんで南西諸島の防衛体制を強化するため、沖縄県の自衛隊基地に配備される戦闘機が増強され、３１日、新たな部隊が発足した。

　南西諸島周辺では、近年中国機の飛来が増え、航空自衛隊那覇基地からのスクランブルが急増している。こうした状況を受けて、航空自衛隊は南西諸島の防衛力を強化するためとして３１日、新たに「第９航空団」を発足させ、配備されるＦ１５戦闘機を倍増し４０機態勢に増強した。

　防衛省・若宮副大臣「近年我が国を取り巻く安全保障環境は、一層厳しさを増しています。緊張感を持って任務に当たってほしい」

　一方で、那覇基地のある那覇空港は、民間機と１本の滑走路を共用しているため、空港の過密状態に拍車がかかるのではないかとの懸念も出ている。