×

第一原発1・2号機へのロボット投入を延期

2016年1月28日 21:17
第一原発1・2号機へのロボット投入を延期

 福島第一原発の廃炉に向け、格納容器の中にロボットを入れる調査が難航していて、東京電力は、今年3月までに予定していた1号機と2号機の調査を来年度に延期することを決めた。

 福島第一原発の1号機と2号機では、格納容器の中に入れて溶け落ちた核燃料の状態を調べるロボットが開発され、今年3月までに調査を行う予定だった。

 しかし、1号機では格納容器内部の視界が極めて悪く、また、2号機ではロボットを投入する入り口の放射線量が高くて作業員が近づけない状態が続いている。

 こうしたことから東京電力は28日、調査を来年度に延期すると発表した。溶け落ちた核燃料の取り出しは廃炉に向けて最も大きな課題であり、ロボット投入の延期は今後の作業の進捗(しんちょく)に影響を与えそうだ。