合掌造り かやぶき屋根にかかる水のアーチ
富山県の世界遺産、五箇山合掌造り集落で23日、防火訓練が行われ、住民らが万が一の火災に備えた。
富山県南砺市の相倉合掌造り集落で行われた文化財防火訓練には、地元の消防団員や住民など約80人が参加した。訓練は神社から出火した想定で行われ、住民が集落内に備え付けられた13基の放水銃で初期消火にあたった。
駆けつけたポンプ車が一斉に放水すると、水の柱が集落に立ち上り、かやぶき屋根を越えて放物線を描いた。
相倉集落では毎年、1月26日の文化財防火デーにあわせて訓練を行っている。
かやぶき屋根の合掌家屋は火に弱く、住民らは世界遺産を守るため消火の手順を改めて確認していた。