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血液製剤原料 化血研への配分、減らす方針

2016年1月22日 3:46

 国の承認を得ていない方法で血液製剤などをつくり、業務停止処分を受けた化血研(=化学及血清療法研究所)に対し、厚生労働省は、来年度、献血で集めた血液製剤の原料の配分を現在の約6割に減らす方針をまとめた。

 熊本市の化血研は、40年間にわたり、国の承認を得ていない方法で血液製剤などをつくり続けていたとして、厚生労働省から110日間の業務停止処分を受けている。血液製剤は、献血で集めた血液を原料につくられ、厚生労働省は毎年、その配分を決めている。

 21日に開かれた会議で、来年度は、血液製剤の原料95万リットルの血液のうち、化血研に対する配分は、今年度の36万リットルから約6割に減らした23万リットルとし、その分を他の会社などに配分する方針をまとめた。