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「帝国の慰安婦」教授、初公判で無罪を主張

2016年1月20日 16:15
「帝国の慰安婦」教授、初公判で無罪を主張

 いわゆる「従軍慰安婦」についての著書で、元慰安婦の名誉を傷つけたとして在宅起訴された韓国人の大学教授に対する初公判が20日、韓国・ソウルで開かれ、教授は無罪を主張した。

 韓国・世宗大学の朴裕河教授は著書「帝国の慰安婦」で、慰安婦について「日本軍の兵士と同志的な関係だった」などと表現し、元慰安婦の名誉を傷つけた罪に問われている。20日の初公判で検察側は「こうした表現は虚偽だ」と指摘。これに対し、朴教授側は「慰安婦問題の解決策を模索しようとした本で、名誉毀損(きそん)の意図はない」として無罪を主張した。

 朴教授「慰安婦問題の謝罪と補償をめぐり、日本が何をし、何をしていないか、韓国での考え方は非常に一面的だ」

 また、朴教授は問題となった著書をインターネット上で無料で公開する考えを示した。朴教授は、市民が陪審員として参加して量刑などの意見を述べる制度の適用を申請している。