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増位山、土俵で新曲「久しぶりの“男唄”」

2016年1月20日 16:57
増位山、土俵で新曲「久しぶりの“男唄”」

 大相撲の元大関で歌手の増位山太志郎(67)が20日、都内でシングル「男のコップ酒」の発売記念イベントを開催した。
 
 タイトルの“コップ酒”にちなみ、東京・下町の「猿江ガラス工房」で、オリジナルガラスコップ制作に挑戦。高熱で柔らかくなったガラスを整えたが、「あれ、怖いですね。燃えるかと思った。ちょっとずれると、やけどする」と感想を語った。
 
 その後、旧三保ケ関部屋のけいこ場をリフォームして、昨年12月にオープンした「ちゃんこ増位山」(墨田区千歳)に場所を移動。土俵の中央で、新曲を披露した。
 
 「地方巡業に行くと、土俵で歌うので、抵抗はないですね。ただ、家内や息子が見ている前で歌うので緊張した」と振り返り「だから歌詞を間違ったのかなぁ」。
 
 現役時代は「5升は飲んでいた」という日本酒。「二日酔いもありましたけど、どんなに飲んでもけいこだけは休むな、というのが先代の教え。朝けいこをすると、酒が抜けました」と、酒豪だった昔を振り返った。
 
 昨年は、同じ一門で「50年以上、兄弟以上の付き合いをしてきた」という相撲協会の北の湖理事長(当時)が亡くなり、悲しみに沈んだ。「寂しいし、発売前にこの歌を舞台で披露したことがありましたけど、途中で歌えなくなった」としみじみしのんだ。
 
 歌詞には、夢を持って生きた男同士のロマンが込められている。
「我々の世代になると、夢を果たせたかどうか考えるようになる。男のロマンを歌った、久しぶりの“男唄”です。歌っていると力が入る」と歌への思いを語り、甘い歌声を響かせた。