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化血研に業務停止命令 動物用医薬品が対象

2016年1月19日 18:22

 農林水産省は19日、化血研(=化学及血清療法研究所)に対し動物用医薬品の製造販売を対象とする30日間の業務停止命令を出した。

 化血研をめぐっては、国の承認を得ていない方法で血液製剤とワクチンを作っていた問題で、厚生労働省が18日から110日間の業務停止処分を下している。これに加え、動物用のワクチンなどについても製造管理や品質管理を行っていなかったとして、農水省は今月26日から来月24日までの30日間の業務停止とする処分を出した。

 対象となるのは化血研が製造する動物用ワクチンなど34製品で、化血研のみが作っているなど製造を中止すると欠品の恐れのある10製品は除外されている。

 農水省は、化血研に対して業務改善を命じるとともに今後、動物用医薬品の製造・販売に関するチェック体制の強化なども検討するとしている。