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“粛清”の崔竜海氏 復権の見方強まる

2016年1月15日 16:36

 北朝鮮の国営メディアが、金正恩第1書記の最側近の1人で粛清されたと伝えられていた崔竜海書記が公の祝賀行事で演説をしたと伝えた。復権を果たしたとの見方が強まっている。

 朝鮮中央通信は15日、金日成社会主義青年同盟の祝賀行事に14日、崔竜海書記が出席し演説をしたと伝えた。

 崔竜海書記は去年11月頃に粛清され、地方の農場で働かされていると伝えられていたが、先月、国葬の委員会名簿に名を連ねていたことから復権を果たしたとの見方がでていた。

 演説は金第1書記をたたえる内容で、崔書記が公の行事で演説を行ったとの報道は粛清されたとの見方が出てから初めて。復権したとの見方がさらに強まった形。

 金第1書記はこれまでにも側近を粛清した後で復権させる人事を行っていて、今年5月の朝鮮労働党の党大会を前に権力を誇示する狙いがあるとみられる。