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露ドーピング隠ぺい“大統領の助け必要”

2016年1月15日 11:17
露ドーピング隠ぺい“大統領の助け必要”

 ロシア陸上界でのドーピング問題で、国際陸上競技連盟のディアク前会長が、積極的に不正に関わっていたことが明らかになった。ロシア選手のドーピングが明るみに出ないようにするため、プーチン大統領の助けが必要と訴えていたという。

 これは、WADA(=世界反ドーピング機関)の第三者委員会が14日、指摘したもの。国際陸連のディアク前会長は2013年、世界大会にドーピングの疑いがあるロシア選手らが出場予定であることを事前に知っていて、さらに、陸連の弁護士に対し、プーチン大統領に働きかける必要性があると述べたという。

 前会長と大統領が実際に接触したかは明らかになっていないが、結局、ロシア選手らは大会に出場せず、違反は発覚しなかった。

 これに対し、ロシアのムトコ・スポーツ相は、「プーチン大統領がドーピング事件に関わっているというのはばかげている」と非難した。