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化血研に過去最長110日間の業務停止処分

2016年1月8日 18:07
化血研に過去最長110日間の業務停止処分

 熊本市にある化血研(=化学及血清療法研究所)が、国の承認を得ていない方法で血液製剤とワクチンを作っていた問題で、厚生労働省は8日、化血研に対し、過去最も長い110日間の業務停止とする処分を行った。

 厚労省は8日、化血研の宮本誠二理事長らを呼んで文書を手渡した。処分は医薬品医療機器法に基づき医薬品の製造や販売などの業務を停止するもので、処分の期間としては、これまでで最も長い今月18日からの110日間となっている。さらに、厚労省は組織の抜本的な見直しをするよう求めた。

 化血研は国の承認とは異なる方法で約40年間、血液製剤を作り、虚偽の書類で国の検査をすり抜けていた。

 宮本理事長「厳粛に(処分を)受け止めたところです。本当に申し訳ございませんでした」

 なお、業務停止は血液製剤とワクチンなど全35製品のうち、代替品がある8製品に限られ、その他は除外される。