「無効にしろ!」合意巡り韓国で大規模集会
日本と韓国が慰安婦問題の最終的な解決に向けて合意したことに反対する大規模な集会が30日、ソウルで開かれ、警察発表で700人が参加した。
元慰安婦の支援団体は「日本は法的責任を認めていない」として、合意は絶対に受け入れられないと声を張り上げた。
「屈辱的な日韓外相会談の結果を、無効にしろ!」「無効にしろ!無効にしろ!」
支援団体がかたくなな姿勢を崩さない一方で、合意に対する市民の評価は分かれている。
合意に反対の市民「単なる見せかけの妥結で非常に残念だ」
合意に賛成の市民「お互いが交渉を始めて、解決しようとしたことに大きな意味がある」
今後の焦点の一つが、日本側が撤去を求めている日本大使館前の慰安婦像の取り扱いだ。韓国政府は「適切に解決されるよう努力する」としているが、30日に発表された調査会社リアルメーターによる世論調査でも、66.3%が「移転は反対」と答えている。一方で、「移転に賛成」は19.3%だった。
根強い反対世論を説得しながら合意内容を着実に履行できるのか、韓国政府の真価が問われている。