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きょう大納会 今年の株価を振り返る

2015年12月30日 11:51
きょう大納会 今年の株価を振り返る

 東京証券取引所で30日、今年最後の取引が行われている。今年1年の株価はどう動いたのか。

 今年は日本の株式市場にとって値動きの激しい1年だった。

 1月、1万7000円台から始まった日経平均株価は好調な日本企業の業績を背景に、4月には2万円を突破した。2万円の大台に乗せたのは2000年のITバブル以来15年ぶりとなる。

 しかし夏頃、「中国ショック」が世界の市場を襲う。中国が突然、自国の通貨「人民元」の価値を切り下げると発表したことで、中国の景気が予想以上に悪いのではないかとの懸念が広がり、世界同時株安を引き起こした。

 今年1年の日経平均株価の推移を見ると、一時は2万円を超えた株価も、中国ショックなどの影響で1万7000円を割り込む場面もあった。

 今年最後の取引となる30日の日経平均株価午前の終値は、前日比61円78銭高の1万9044円01銭となった。

 中国経済をはじめとした海外の経済の動向は、来年も日本市場を大きく左右しそうだ。一方、日本企業もより稼ぐ力をつける必要がある。設備投資などを通じて高い利益を上げ、国内外に魅力ある投資先と思わせることができるのか。来年はその真価が問われる年となる。