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見通し不透明…日韓外相会談前に局長級協議

2015年12月27日 22:11
見通し不透明…日韓外相会談前に局長級協議

 いわゆる従軍慰安婦問題で、日本と韓国による外相会談を28日に控え、ソウルで外務省の局長級協議が行われた。

 局長級協議は約2時間行われた。外相会談を前に、詰めの調整を行ったもの。

 「過去いつの時よりも、このような協議が加速している」-韓国の尹炳世外相は記者団に妥結への期待感を示す一方、「請求権協定に対する私たちの立場は今後も変わらない」と述べた。

 28日の会談で岸田外相は、慰安婦問題を蒸し返さないことや、ソウルの日本大使館前の慰安婦像の撤去を求める他、元慰安婦に人道支援をするための新たな基金の創設を提案する。終了後、共同会見を行い、合意文書を交わしたい考え。

 日本政府関係者の1人は「この機会を逃したら、もうチャンスはない」と話す一方、別の政府関係者は「韓国側の出方は最後まで分からない」と語った。妥結に至るのか、見通しは不透明だ。