毒素運搬“未届け出”化血研に立ち入り検査
熊本市の化学及血清療法研究所(=化血研)が、ボツリヌス毒素を運搬する際に義務付けられた届け出をしていなかった問題で、厚生労働省が21日朝、立ち入り検査に入った。
21日午前8時45分に担当者らが熊本市の化血研の本社に入った。この問題は、ボツリヌス毒素を0.1ミリグラム以上運ぶ時は、法律で公安委員会への届け出が義務付けられているにもかかわらず、化血研が2007年から今年10月までの計4回の運搬について届け出をしていなかったというもの。
立ち入り検査では手順書などを確認し、今後、行政指導をする方針。化血研ではボツリヌス食中毒の目的で血清を製造していて「運搬する量の確認ミス」と話している。