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菊之助、羽生選手の体使い「勉強になる」

2015年12月18日 18:18
菊之助、羽生選手の体使い「勉強になる」

 歌舞伎俳優の尾上菊之助(38)が18日、東京・日枝神社で国立劇場平成28年初春歌舞伎公演「通し狂言 小春穏沖津白浪(こはるなぎおきつしらなみ) −小狐礼三(こぎつねれいざ)−」(1月3日〜27日)の安全祈願を行った。 

 “江戸演劇の大問屋”と称される歌舞伎作家・河竹黙阿弥の傑作。14年前に父・尾上菊五郎(73)が演じた小狐礼三役を引き継いだ菊之助は、「粋でかっこいい男(の役)なので、父に負けないように色男風にかっこよくつとめたい」と意気込みを語った。

 見せ場となる大立廻りの舞台が、日枝神社の百段鳥居になっている。
 菊之助は「(前作より)もっとアクロバティックに」とこだわりを話し、その参考にしたい演技として「フィギュアの羽生結弦選手」の名を挙げた。
 テレビで羽生選手の演技に見入ったそうで、「体使いっていうのは、スポーツと演劇と違うけど、同じ人間がやっていることなので非常に勉強になる。理屈なしに素晴らしいなと思っていただける舞台にしないと。気が引き締まる」と話した。

 今年1年を漢字1文字で表す、年の瀬恒例の質問には「世の中はいろんなことがありましたけど…」と前置きし、「私自身は『幸』」とにっこり。「私生活の上では(2人目の)子どもが生まれて両親とも非常にかわいがってくれて、一家が幸せで健康に過ごせた。非常に良い1年でした」と目を細めた。