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福島第一 部品が溶けメルトダウン進んだか

2015年12月17日 21:28
福島第一 部品が溶けメルトダウン進んだか

 福島第一原発の事故で放射性物質を大量に放出した2号機について、東京電力は、原子炉の圧力を下げる装置の部品が熱で溶けたことが原因となり、冷却水の注入が大幅に遅れ、「メルトダウン」が進んだ可能性があるとする調査結果を公表した。

 東京電力によると、事故当時、2号機では全ての電源が失われ冷却装置が停止したことから、消防車を使って注水を試みたが、原子炉の圧力が高く水が入らなかった。

 そのため、緊急時に圧力を下げる「逃がし安全弁」を操作したが、この装置のゴム製の部品が熱で溶けて故障したため作動しなかった可能性があるという。

 このため、圧力が下がらず冷却水の注入が大幅に遅れて、「メルトダウン」が進んだとみられている。

 東京電力は、再稼働を目指す新潟県の柏崎刈羽原発でも同様の装置を使用しているが、高熱に耐えられるものに交換すると説明している。