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化血研、動物ワクチン28製品も不正製造

2015年12月9日 12:10
化血研、動物ワクチン28製品も不正製造

 熊本市の化学及血清療法研究所(=化血研)が国の承認を得ていない方法で血液製剤を製造していた問題で、家畜などに使われる動物ワクチンも国の承認を得ず不正に製造していたことが新たに分かった。

 化血研によると、動物用のワクチン49製品のうち28製品を国の承認書と異なる方法で製造していたという。9日現在で、農林水産省の要請に基づきニワトリや豚などの感染症を防ぐ8つのワクチンの出荷を自粛している。

 化血研の内部調査で今年2月に不正製造が分かり農水省に報告していたが、農水省は翌3月に製造許可を出していた。虚偽の製造記録を作るなどの隠ぺいは今の時点では確認されていないという。