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45都道府県の橋556本に溶接不良

2015年12月5日 3:32

 国土交通省は、全国45都道府県の橋556本について、地震が発生した際に橋の落下を防ぐ装置に溶接不良が見つかったと公表した。

 国土交通省は今年8月、京都市の「勧進橋」で福井市の久富産業が製造した橋の落下を防止する装置に溶接不良が見つかったことを受け、全国の橋を調査していた。その結果、久富産業を含む124社が製造した装置を使っていた香川県と長崎県を除く45の都道府県の556本の橋で、溶接不良が見つかったという。このうち、400本の橋については久富産業を含む12社が故意に必要な工程を省くなど不正を行っていたことも分かった。

 国交省は「通行に支障はない」としているが、元請け会社に対し、溶接不良が判明した橋の装置の補修や交換を求めることにしている。