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撃墜後初 ロシアとトルコの外相会談開催へ

2015年12月3日 12:48
撃墜後初 ロシアとトルコの外相会談開催へ

 トルコによるロシア機撃墜を受け両国関係が悪化する中、近く、ロシアとトルコの外相会談が行われる見通しとなった。実現すれば、撃墜以降、初めての閣僚級の直接会談で、関係改善のきっかけとなるか注目される。

 ロシアのラブロフ外相は2日、セルビアで3日から始まる国際会議に合わせて、トルコ側と外相会談を行う考えを示した。トルコ側の提案を受け入れたものだとしていて、実現すれば、撃墜以降、初の閣僚級の直接会談となる。

 一方で、ロシア国防省は2日、過激派組織「イスラム国」の石油を密輸するタンクローリーがトルコ側に入っている証拠だとする映像を公開し、トルコのエルドアン大統領が家族ぐるみで密輸に関与していると批判した。

 ロシア国防省高官「違法ビジネスにエルドアン大統領とその家族が関与している」

 国防省高官は「イスラム国」が石油の密輸で年間、日本円にして約2500億円の資金を得て武器などを購入しているとして、トルコ側を非難した。

 一方、エルドアン大統領は2日、「言いがかりをつける権利は誰にもない」と述べ、疑惑を改めて否定している。