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辺野古「代執行」訴訟 裁判所前から中継

2015年12月2日 14:01
辺野古「代執行」訴訟 裁判所前から中継

 沖縄のアメリカ軍普天間基地の移設先とされる名護市辺野古の海の埋め立て承認取り消しを撤回するよう、国が沖縄県を訴えた裁判が2日午後、始まる。那覇市の裁判所前から佐藤拓記者が報告する。

 福岡高裁那覇支部の前にある広場では、午後2時から開かれる第1回口頭弁論を前に、翁長知事を応援する市民らによる激励集会が行われていたが、到着した翁長知事は参加者を前にスピーチを行った後、声援に送られながら裁判所の中に入っていった。

 この裁判は、沖縄県の翁長知事が、前の知事が行った埋め立て承認には法的な欠陥があったとして承認を取り消したのに対し、国が知事の代わりに承認取り消しの撤回をする「代執行」に向けて、沖縄県を訴えたもの。

 この後、翁長知事も法廷で意見陳述に立ち、戦後沖縄にアメリカ軍基地が集中した歴史的経緯を指摘し、辺野古に基地が建設されれば、沖縄が今後も過重な基地負担を負い続けることになると自ら訴える見通し。

 一方、国側は、知事の承認取り消しは違法と主張し、承認が取り消されれば、普天間基地の危険性除去が不可能になり、日米の信頼関係も壊れ、不利益が大きいと主張する見通し。