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脳死判定少年の心臓 少年への移植手術終了

2015年12月1日 18:00

 宮崎県で脳死と判定された10代前半の少年から提供された心臓が、先月30日、東京大学医学部付属病院で、10代前半の少年に無事、移植された。

 宮崎県の病院で法的な脳死と判定された10代前半の少年の心臓は先月30日午後、東京大学医学部付属病院で10代前半の少年に移植され、東大病院によると、手術後の経過は良好だという。

 移植を受けた少年は、心臓の壁が薄くなって血液を送り出す力が低下する「拡張型心筋症」という病気で、補助人工心臓をつけていたが、心臓移植しか助かる方法はない状態だった。

 移植を受けた少年の家族は、「決断をして下さった、ご家族の方々には、言葉では表せない気持ちがこみあげています。いただいた心臓を大切に感じながら、共に長い人生を過ごして行きたいと思います」というコメントを発表した。

 東大病院の執刀医によると、移植を受けた少年は、体育を含めすべての授業を受けることができるようになるという。