米ディズニー“スター・ウォーズ”戦略とは
アメリカ・カリフォルニア州のディズニーランドに「スター・ウォーズ」をテーマにした施設が先週、オープンした。そこにはディズニーのある戦略があった。
■話題の「ハイパースペース・マウンテン」を体験
アメリカ西海岸のカリフォルニア州にあるディズニーランド。今年はオープンから60周年にあたり、園のシンボル「眠れる森の美女の城」にも60周年にちなんだ飾り付けが施されている。
園内には、巨大なクリスマスツリーも登場。クリスマスムードを盛り上げている。そして、ディズニーランドで新たなアトラクション「ハイパースペース・マウンテン」がオープンした。テーマは人気映画の「スター・ウォーズ」。これは、人気アトラクションのスペース・マウンテンに、スター・ウォーズの要素を加えて、リニューアルしたもの。建物の中は、宇宙船をイメージした空間になっている。コースターに乗り込むと、約3分間のスター・ウォーズの世界へ―
吹上記者「今、出発しました、真っ暗です」
中を進むと、多くの惑星や宇宙船が目の前に現れ、接近してくる。上下左右に揺さぶられ、そして終盤に訪れるのが映画さながらの宇宙での戦い。激しさが一層増して、映画の世界を体験できる。
■ダース・ベイダーもお出迎え
また、新たにオープンしたのがスター・ウォーズのグッズを扱うエリア。映画に登場する銀河帝国軍・機動歩兵「ストーム・トルーパー」の等身大の模型もあった。価格は9000ドル(約110万円)。ここでは、過去の作品のグッズに加えて、来月公開される新作にちなんだものも並べられている。このエリアの特徴は、映画のキャラクターに会えること。出迎えてくれるのは、悪の権化、ダース・ベイダー。
ダース・ベイダー「お前はスパイを逃がしたのか?」
吹上記者「ノー…」
■米・ディズニーの狙いとは―
スター・ウォーズをテーマに新たな展開を図るディズニーランド。その狙いはどこにあるのだろうか。
ディズニーは3年前、「スター・ウォーズ」を手がけた映画会社を約3200億円で買収した。映画で見た世界をディズニーランドで体験してもらうことで、映画との相乗効果を狙っている。
ディズニーは今後、「スター・ウォーズ・ランド」という新たなテーマパークをディズニーランドに作ることにしている。映画とテーマパークの両面で、集客を狙う展開は今後もさらに進みそうだ。