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早期解決を…秋田で拉致問題描いた演劇上演

2015年11月27日 14:31
早期解決を…秋田で拉致問題描いた演劇上演

 新潟市の横田めぐみさんが北朝鮮に拉致されて38年が過ぎた。拉致問題への関心を高め早期解決につなげようと、秋田市で26日、拉致問題を題材にした演劇が行われた。

 政府が主催した演劇には、市民約300人が集まった。めぐみさんが北朝鮮の工作員に拉致されたのは1977年の11月。当時まだ13歳、中学1年生だった。演劇では、めぐみさんが新潟市の海岸で拉致される場面や、思想教育によって苦しめられる様子などが描かれている。

 日本政府が拉致被害者として認定しているのは17人。そのうち、めぐみさんを含む12人がいまだに帰国していない。秋田県内では拉致された可能性を排除できない「特定失踪者」が5人確認されている。

 日本に残された家族が高齢化する中、拉致被害者家族連絡会の飯塚繁雄代表は「国民が一体となって、早期解決に向けた大きなうねりを起こしてほしい」と話している。