×

志村けん、母に孫の顔見せられず「残念」

2015年11月26日 20:45
志村けん、母に孫の顔見せられず「残念」

 今月23日に亡くなったタレント志村けん(65)の母、志村和子さん(享年96)の通夜が26日、東京・東村山市内で営まれた。
 通夜の後、志村は取材に応じ、「ありがとう、僕を生んでくれて…」と芸事が好きだった母への感謝の思いを口にした。

 3兄弟の末っ子で、独身。正月に生家に帰るたびに「誰かいないのか?」と結婚を楽しみにしていたという。「『孫の顔を見るまで死なない』って言っていたのに…。孫の顔を見せられなかったことが、残念ですね」と目を潤ませながら、悲しみを吐露した。

 和子さんは、志村の“一番のファン”で、今年の夏も東京・明治座で上演された舞台「志村魂」を、車いすで見に行ったという。
 彼岸へ旅立つ母に「ゆっくり休んでくれ、お疲れさま」とポツリ。舞台を見てもらうことはもうかなわないが、「逆に言うと、一番の特等席で僕のことを見ているんじゃないかな」とこれからも見守り続けてくれることを願った。

 通夜には、落語家でタレントの笑福亭鶴瓶(63)、お笑いトリオ「ダチョウ倶楽部」の肥後克広(52)、タレントの桑野信義(58)ら約600人が参列。祭壇には90歳のお祝い「卒寿」の際に写したという、優しいほほ笑みをたたえる和子さんの遺影が飾られた。